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コラム 『スポーツ振興くじtoto3,出足好調』

コラム NO.4 『スポーツ振興くじtoto3,出足好調』

< 要約 >
スポーツ振興くじ(サッカーくじ、toto)の売り上げ回復策として新たに5月から発売された「totoGOAL3」の滑り出しが好調。「totoGOAL3」は6チーム(3試合)の得点を予想する手軽さで売り上げを伸ばし、試合の勝敗を予想する「toto」と合わせて、昨年の総売り上げを超える勢いだ。
ただし、totoGOAL3の伸びに対し、それにつられたtotoの売り上げ増は見られず「新規の顧客を獲得するまでの影響は出ていない」というのが販売元の分析。また先週、今週はJ2を対象としたtotoGOAL3のみの販売で、「せっかくいい状態でスタートしただけに、心配している」と広報担当者。J1が再開される7月からが、真の意味で新くじが定着するかどうかの正念場となる。(読売新聞)

< 見解 >
「totoGAOL3」の導入によってスポーツ振興くじの売り上げが伸びている。これはスポーツ振興くじの売上金の分配先を見れば好ましい状況であると言えるだろう。以下の売上金構成比を示した図(ページ最下部)を見ていただきたい。図から明らかなように、売上げの約3分の1はスポーツ振興事業に当てられる。特に今回導入されたくじは1回当たり従来の4.5倍である1億4310万円の売上げを出している。

上記のようにスポーツ振興くじはスポーツ振興事業の重要な財源となっているのだが、一方で反対意見があるのも事実である。スポーツ振興くじは一般的に言われる勝利至上主義を助長し、スポーツによる青少年の健全育成が妨げられるのではと言うがその論拠だ。どのように青少年に影響があるのか示して欲しいところではあるが、もし悪影響があるとすればこの意見も一理あるようにも思う。しかしながら、これは価値判断の問題であって何が正しいと言える問題ではなさそうである。

話がそれたが、私はスポーツ振興くじに賛成である。くじが売上げを伸ばし振興事業が活性化し、青少年のスポーツ機会が増加する。それによってスポーツによる教育が可能と考えるからだ。このような立場から、スポーツ振興くじの現状を見ると、もう少し売上げを伸ばす努力をして欲しいと感じる。当選確率の高さなどその魅力を存分にアピールしなければ、新規顧客獲得は難しいのではないだろうか。
by jokerish2 | 2005-06-26 12:25 | コラム
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