本 『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド(下)』
本 NO.7 『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド(下)』
村上 春樹 著 「世界の終わり」と「ハードボイルド・ワンダーランド」それぞれの関係が謎であった上巻とは対照的に、下巻では冒頭にその2つの世界の関係が暴露されることになる。と同時に、不可解であった今までの話に繋がりが見えてくる。2つの小説が同時並行で書かれている理由がはっきりとわかった瞬間だった。私はその関係が明かされる時の首尾一貫した論理性と私とは次元の異なる発想力に驚いてしまった。しかも、それが突拍子の無い現実離れした空想の世界ではなく、現実の世界でも考えられ得る人間の思考回路を比喩的に描き出しているのだ。きっと村上春樹の頭の中には人間の脳の縮図が存在し、その比喩表現が小説なのではないだろうかと感じた。 私にとって村上春樹、そして小説の面白さを体感することができたという意味でこの作品の存在価値は大きい。今後私の推薦書の中の1冊に加えたいと思う。
by jokerish2
| 2005-10-10 20:45
| 本:その他
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このブログの説明
このブログには私のゼミ活動で生産された文章が記載してあります。
はっきり言って未熟な文章たちです。ですので、ダメだしなどしていただけると大変助かります。 ただいま大学3年生。卒業までには立派な文章が書けるようになるべく頑張りますので、どうぞご協力お願いいたします。 カテゴリ
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