映画 『花とアリス』

映画 NO.21 『花とアリス』

 いつもの感想なら映像の美しさをほめるところだが、岩井俊二監督の作品なので言うまでもないかと思う。そこで今回は作品の内容についてコメントしようと思ったのだが、一つ一つの場面が独立した短編映画のように感じられ、しかもその場面場面に明らかにメッセージを含ませている意図は窺えるものの、それを使ってどのようなメッセージを伝えようとしているのか、また全体の流れの中でどういった役割を担っているのかがわからず、難解な印象を持ったとしか言えないのが正直な感想である。しかしながら、『リリィ・シュシュのすべて』の時とは対称的に光を多く取り入れて神秘的な映像に仕上げているためか、解放的な印象を受けた。事実映像と相俟ってか、観終わってから「解放」という言葉が頭に浮かんだ。正直、この解放が何を意味するのか自分でもよくわからない。何度も観なおしたい作品である。映像を見るだけで観る価値はある。
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by jokerish2 | 2006-01-02 18:05 | 映画
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