歴史 『燃えよ剣(上)』 

歴史 No.27 『燃えよ剣(上)』 司馬 遼太郎 著

 新撰組副長土方歳三の生涯を描いた作品である。上巻には喧嘩好きの武州者に過ぎなかった土方歳三が、誰もが恐れる幕末の最強集団新撰組をいちから作り上げる様子を描いている。

 土方歳三は組織作りに関して天才的な力を発揮する。とにかく強い集団にしたいと考えていた土方は、厳しい隊則を作るなどとにかく規律が緩むことや足並みが乱れることを嫌った。現代の学校や職場などの組織とは逆行するやり方で新撰組を強くしようと考えたのだった。そんな厳しい規制の中から生まれてくるオリジナリティ溢れる新撰組の幹部の面々を現代の組織に生きる人々と比べると、どちらが際立った個性を持ち合わせているのかがとても興味深かい。もしかすると厳しい規制の中で飛び出てくる人間の方が、飛び出すためのエネルギーが必要な分、個性的であるのかもしれない。土方歳三の組織の作り方は、他にも目を見張るものが多くおもしろい。
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by jokerish2 | 2006-04-09 18:21 | 本:歴史・ノンフィクション
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