カテゴリ:映画( 29 )

映画 『エミリー・ローズ』

映画 NO.29 『エミリー・ローズ』

 悪魔が取り付いた女の子の話。その彼女は結果的に死んでしまうのだが、彼女の悪魔祓いを引受けた神父が過失致死罪で訴えられ、作品ではその法廷論争を描いている。悪魔が存在するか否かはよくわからないが、この作品のおもしろいところは法廷での検察側と弁護側の論争であろう。陪審員制度がどのような仕組みになっているのかがよくわかる。客観的に裁判を見るならば、あれは陪審員に対するプレゼン対決に他ならない。真偽にかかわらず有能な弁護士を見方につければ負けるはずがないのではないだろうか。悪魔と言う非現実的な話を法廷という現実的な世界で立証するための工夫の連続に興味をそそられ、とてもおもしろい作品であった。ただちょっと怖い。
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by jokerish2 | 2006-05-07 10:46 | 映画

映画 『こぎつねヘレン』

映画 NO.27 『こぎつねヘレン』

 カメラマンの母親の仕事の都合で北海道にいる獣医のもとに預けられた小学生の太一。彼はある日、母親からはぐれた子ぎつねを発見。子ぎつねにシンパシーを感じて拾ってしまった太一だが、実は子ぎつねは目も耳も鼻も不自由だった。そこで太一はヘレンと名づけて親代わりに育て始めるのだが。といった小学生向けに作られた作品。
 やや美しく作りすぎている感じはするが、命の大切さや、子供の素直さなどが伝わってくる。また子ぎつねの表情が愛らしく見ていて和んでしまう。お子様にどうぞ。
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by jokerish2 | 2006-04-09 18:19 | 映画

映画 『東京タワー』

映画 NO.28 『東京タワー』

 登場する人物のほとんどを理解することができなかった。唯一理解できたのは加藤ローサのみ、岡田准一、松本潤、黒木瞳、寺島しのぶ、その他ほぼ全ての人々は私の知っている人間の思考回路ではない。もしかしたらこれが大人の世界なのかもしれない、そう思い込み、納得するしかなかった。この作品に共感する女性は多い、とすると私の理解を超える人々が世の中には少なからずいて、そんな人々とこれから関わりを持って生きていかねばならないのだろうか。歪んでいると思うのは私だけなのか、固定観念に縛られすぎているのだろうか、人を信じる自信をなくしそうだ。
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by jokerish2 | 2006-04-09 18:19 | 映画

映画 『私の頭の中の消しゴム』

映画 NO.26 『私の頭の中の消しゴム』

 韓国映画ならでは。感情移入して観ている間は涙も出る。大切な人の頭の中から自分の存在が消えていく、それはすごく恐いことであるし、悲しいことであるから。しかし、ただそれだけという印象は否定できない。この作品を見ることで、何かを考え始める切欠になるほどのインパクトはなかった。涙を流したい時に観るならば私は拒みはしないと思う。
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by jokerish2 | 2006-04-09 18:18 | 映画

映画 『みんなのいえ』

映画 NO.24 『みんなのいえ』

 一見すると相反する判断軸を持つ2人が1つのものを作ってゆく過程で判断軸の根底に共通の思想が存在することを見出してゆく。世の中、対立した論陣にいたとしても、議論を重ねれば目的は同じことが判明することは多々ある。要は手段をどうするかであり、馴染の手段に固執してしまっているだけなのだろう、対立する人々は。
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by jokerish2 | 2006-04-09 18:16 | 映画

映画 『the 有頂天ホテル』

映画 NO.25 『the 有頂天ホテル』

 「ラヂオの時間」「みんなのいえ」に続く三谷映画。作品の中に様々なストーリーがちりばめられており、観ている方は正直忙しい。しかし、そこがこの映画のいいところでもあり、同時並行で進む幾つかの話のつなげ方は愉快で楽しい。ただ、私の観察力がないためだと思うが、見終わった後におもしろいしか残らないという意味では少し物足りなさを感じる作品だった。笑いたい時にはいいと思う。
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by jokerish2 | 2006-04-09 18:16 | 映画

映画 『ALWAYS 三丁目の夕日』

映画 NO.23 『ALWAYS 三丁目の夕日』

 東京タワーができる頃の東京、集団就職のため田舎から東京に出てきた子とその周りの人々を描いた作品。当時生きていた人が上手くできていると言っていたので見に行った。自分の親の世代はこんな世の中で生まれ、そして生きてきたのかと素直に感嘆してしまった。道や建物、全ての住環境が数十年でこうも変わってしまうのかと、わかってはいたものの驚きは隠せなかった。また驚いたと言えば、当時の近所との人間関係もそうである。家の中にいても、外に出て行っても、必ずそこには人の目があり、コミュニケーションの連続が強いられる。今を生きる私にとって、それは鬱陶しくもあるが、また暖かくもあり、ともて羨ましかった。

 この映画を見て考えることは非常に多い。この感想には書かなかったかが、経済成長がもたらした様々な問題はこの時代と対比することでわかることも少なからずあるはずである。この先、この作品に関しては感想を書き足していこうと思う。
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by jokerish2 | 2006-01-04 17:14 | 映画

映画 『さよなら、クロ』

映画 NO.22 『さよなら、クロ』

 ひょんなことから中学校に住みつき、学校の一員となった犬、クロの話。ストーリーは真新しいものでもなく、また映像も特に凝ったつくりではなかったためか、それほど強い印象は残らなかった。しかしながら、人間の自分本位な思考によってクロを追いやろうとする側面とクロの従順さの側面とが強いコントラストを出しているため、後者が非常に象徴的な印象を私に与えたのは確かである。従順、言い換えれば素直とも捉えられる犬の―クロの―性格が自分以外を思いやる気持ちの大切さ、それがもたらす温もりみたいなものを伝えているような気がした。もちろん、これは私の勝手な想像なのだが。
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by jokerish2 | 2006-01-02 18:06 | 映画

映画 『花とアリス』

映画 NO.21 『花とアリス』

 いつもの感想なら映像の美しさをほめるところだが、岩井俊二監督の作品なので言うまでもないかと思う。そこで今回は作品の内容についてコメントしようと思ったのだが、一つ一つの場面が独立した短編映画のように感じられ、しかもその場面場面に明らかにメッセージを含ませている意図は窺えるものの、それを使ってどのようなメッセージを伝えようとしているのか、また全体の流れの中でどういった役割を担っているのかがわからず、難解な印象を持ったとしか言えないのが正直な感想である。しかしながら、『リリィ・シュシュのすべて』の時とは対称的に光を多く取り入れて神秘的な映像に仕上げているためか、解放的な印象を受けた。事実映像と相俟ってか、観終わってから「解放」という言葉が頭に浮かんだ。正直、この解放が何を意味するのか自分でもよくわからない。何度も観なおしたい作品である。映像を見るだけで観る価値はある。
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by jokerish2 | 2006-01-02 18:05 | 映画

映画  『リリイ・シュシュのすべて』

映画 NO.20 『リリイ・シュシュのすべて』

 前評判で観る人によって賛否が分かれると聞いていたが、私は残念ながら後者である。内容があまりにも陰鬱で好きにはなれない。確かに少年時代の暗くそして残酷な部分を上手く映し出しているとは思う。しかし、映画を観ることで明るい気分になることを意識の根底で求めている私にとっては、観たいと欲しない陰鬱な内容は印象に残らず、無味乾燥な暗い作品として捉えてしまった。一方で、素晴しいと思った部分もある。それは場面場面の構図である。『Ray』同様、1枚の写真として切りとっても人を惹き込むに十分な美しさがある。写真好きな私はそこばかりに目がいってしまった。
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by jokerish2 | 2006-01-02 18:00 | 映画