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本 『バカにみえる日本語』

 本 NO.3  『バカにみえる日本語』
 誤字等日本語研究会 著

 「こんばんわ」この言葉を見てどう思うだろうか。もちろん正しくは「こんばんは」であるが、最近では小学校の先生でも前者の表記が正しいと教える困り者がいるそうだ。

 本書ではひたすらこのような誤字や誤用を紹介し、それについて解説をしているのだが、その中で肝に銘じておきたいフレーズがあったのでここで紹介しようと思う。それは「どんなに論理的に書かれた論文であっても誤字や誤用が一つあっただけで信頼を失ってしまうものだ」というフレーズだ。確かに「危険はいろいろな場所に遍在している」などと書いたら、「奇跡的なミラクルですねぇ」と言っているミスターと大差がなく、たった一つの言葉で読者にバカだと思われてしまう。そうならないためにも言葉の使い方には細心の注意を払わなければならないと再認識した。

 これから様々な文章を書くことになる私にとって、この再認識は意味のあることだと思う。本書にも書かれているように、正しい日本語を身につける一番の近道は辞書を引く少しの手間を惜しまず、頻繁に辞書を引くことだそうだ。今まで犬猿の仲であった辞書と友好関係を築く時がきた、と心を改めてこれから努力していこうと思う。
by jokerish2 | 2005-05-29 00:34 | 本:その他
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